レンジファインダーというカメラ
コンパクト、一眼、二眼、ミラーレスまで、いろんなカメラを使ってきたけど、今まで一度も手に取ることのなかったレンジファインダーカメラ。
キャパとかブレッソンとか古いカメラ、ライカとか貧素なイメージしか湧かないくらいの知識しかなかった。
あらためてレンジファインダーを初めて使ってみて、ああなるほどと思った。よく見聞きしていたとおり、これは一眼レフとはまるで違う装置だと。
ファインダーの枠内で、外の世界をそのまま視るか、レンズを通して覗くか、の違いがこんなに大きいとは思わなかった。
以前、ほぼ日の連載で写真家の菅原一剛さんが仰ってた例えの意味がよくわかった。
レンジファインダーは「世界をとらえる道具」。
一眼レフは「ものを凝視する道具」です。
野球の喩えで申し訳ないのだけれど、
世界をとらえるか、世界と向き合うか。
被写体をひとつの“ボール”にたとえると、
レンジファインダーは、高く上がったフライを捕りに行くカメラ。
一眼レフは、前のめりに、捕れるか捕れないか、わからないところまで、グーッと向かっていくカメラ。
といったような印象があります。
今、使うべきなのは一眼レフなんだな。レンジファインダーのよさもなんとなく分かった。
世界をフラットに感じたくなったら、その時にまた使おう。(願わくばライカを)